2009年4月4日土曜日

わからないことばかり

どうして為替がドル高になっているのか。とうとう100円を超えた。90円を切ると思っていたのに。

どうして日米の株価が高いのか。平均株価は、8,000円を超えて安定し、今にも9,000円を差し込みそうだ。5,000円でもいいと思うのに。

経済の実態は、株価よりも悪いと思う。米国は30年ぶりの雇用悪化。軍隊を含まず、8.5パーセントの失業率とは大変なことだ。

世界のトレーダー! 目を覚まさなくてはならない。明日の利益ばかりを狙ってはいけない。

ドルが100円を超えていて、米国の膨大な赤字収支が追っつくわけはない。ドル基軸という世界の金融状態を維持するなら、ドル安にする、つまり米国の債権の棒引きをするしかないのに。棒引きしない、自由に任せたらドルは不安定になる。ドルが基軸でなくなれば、今の世界平和は崩れる。保護主義が台頭し、各国の自由貿易は立ちゆかなくなり、関税をかけて短期の国内企業を守る方向へ行く。そうなれば、戦争しかない。 なぜなら、これはいつか来た道。世界恐慌からファシズム、保護主義、そして第2次世界大戦となった歴史を、中学生だって学んでいる。戦争は、独裁者一人が起こしたわけじゃない。国民が独裁者を選び、国民が強い国家、自国だけ、自分だけを望み、明日の食事が豊かになることばかり考えた結果なのだ。ヒットラーは軍事的クーデターでできた政権ではなかった。正当な選挙で極端な支持を得て第1党になった総裁なのである。

米国の国民の浪費のつけを各国が尻ぬぐいするのは、平等ではない。しかし、実態はしょうがないじゃないか。米国を助けるしかないじゃないか。そもそも、米国の浪費のお陰で日本や中国は潤ってきた。10年前の日本の金融危機を救ったのは、米国のクレジットによる消費、住宅バブルだったと私は思っているくらいだ。

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