2009年8月31日月曜日

選挙後

衆議院選挙が終わった。
私の予想はまあ当たった。
民主党308議席はぴったりだった。
自民党は思ったよりも議席をとった。
公明、小党は思ったよりも少なかった。

選挙明けの株価は予想よりも高い。前々から下げると踏んでいた。今、日経10,600円程度。
これは高すぎる。明日は下げるだろう。
しかし、1年後となると上げるだろう。民主党の政策が功を奏して底辺層の個人消費をあげれば、株価は上昇する。

民主党政権下の為替は円高ドル安になると予想してきた。既に徴候がある。今93円だが、円高はもっと進むだろう。

2009年8月29日土曜日

国を任せる

2009年7月解散時の衆議院議員勢力
(2009年8月30日の選挙結果予測)
自由民主党 302(105)
民主党    112(308)
公明党     31(24)
日本共産党   9(11)
社会民主党   7(8)
国民新党、大地 7(6)
無所属     10(14)
新党日本    0(2)
みんなの党   0(2)
欠員        2(0)

計 480(小選挙区300、比例180)

国を動かすことになるのはどこだろう。

2009年8月22日土曜日

メダカとコーヒー

環境省の種の絶滅に関するレッドデータ・ランク
1絶滅
2絶滅危惧種Ⅰ類(絶滅の危険性が高)
3絶滅危惧種Ⅱ類(絶滅の危険が増大)
メダカは絶滅危惧種Ⅱ類。
職場の池に数百匹泳いでいる。外来種のカダヤシか?と思った。メダカとカダヤシ(外来種)はそっくりだが、目と尾が違う。確かにメダカ。5匹もらってきて家にあった鉢で飼うことにした。
ヤマメとアマゴもそっくりだが目がちがう。
同じ種類でも岩魚、鮎は、天然と養殖では顔がちがう。

コーヒー
もう20年間コーヒー豆をガスバーナーで焙煎してきた。20分間、網+豆=500gを振り続ける。焦げたり、生だったりする。20分間は、ロザリオの祈り1連を繰り返す。

焙煎機を使ってみて、焙煎が職人技といわれる理由がわかる。温度がやや下がると焙煎は何分か伸びる。同じ温度でも10秒長いと、シティーがイタリアンになる。気温や豆の種類によっても違う。
まったく時間加減。

焙煎後の安い豆を売っている。豆が悪いし焙煎から時間がたっているから酸っぱくなってしまう。ソバと同じ。材料と、食すまでの時間。
ソバ打ちは水加減。

前から不思議なこと

太平洋戦争が始まったのは、12月8日。
カトリック教会では無原罪の聖マリアの大祝日。(マリア様がイエスを宿した記念日)

太平洋戦争が終わったのは、8月15日。
カトリック教会では聖母被昇天の祝日。(マリア様が昇天した日)

マリア様の記念日で戦争が始まり、マリア様の記念日で戦争が終わった。
仏教でも、釈迦が悟りを得たのは、12月8日。

前々から不思議だった。

私は、30年以上も揺れ続けた上、今年1月11日にシスターTに「洗礼のための勉強をお願いします」と依頼した。それは洗礼を意思表示した決意でもあった。
あとで知ったが、この1月11日は、「主の洗礼の祭日」であった。

本当に不思議なこと

ロマ書 第6章4節から
マルコ 第1章7節から

格差

朝日新聞は、<高学歴者の保護者は高学歴で高所得者>という調査結果を報じていた。
我家族はこぞって驚いていたが、十分予想されること。明治から戦後少しまでは、今以上の所得格差、学歴格差、強烈な世代間連鎖があったはず。

日本は、これから一層の階層社会になっていくだろう。世代間で連続していく「所得の格差」は、貧困層よりも富裕層の連鎖が強いと思う。民主党の政権公約の中の税制では、もっとも有利なのは年収800万以上の中学生の子どもがいる人だ。

東北大学の先生が経済誌に書いていた。
「富裕層の最上層は、世代間移動が少なく固定的である。」
「富裕層を固定化しないための政策的介入は困難である。」
同感!

この度の選挙は

まやかし(目先だけで国家の将来ビジョンがない)
どうでもいい(どっちが勝っても変わらない)
何となく(ただ変わってほしいだけ)
公金使っての買収(政権公約)
口先(だけなら何でも言える)
とりあえず(民主党)

各党、マスコミ、こぞって貧困層解消をうたうが、富裕層から税を取る方向に目を向けない。
世代間の所得移動が固定される。それが教育と職業をもって進行していく。

雑誌「日経ビジネス」にウォーレン・バフェット(米国投資家、資産620億ドル)が書いていた。
「生まれによって富が決まってしまうのは良くない」
雑誌の記事によれば、バフェットは資産の85%を慈善財団に寄付。小さな家に50年以上住み年間10万ドルで質素に生活しているという。同じく米富豪ビル・ゲイツは、株式などの影響で資産が毎年6,000億円増えていく。彼も何かと節約するという。ホテルも飛行機も食事も。そしてさっさと仕事から引退し、今は私財を投じた慈善活動に熱心だ。

こういう記事を読むと、日本の富豪とは違うなあと思う。どうやって税を誤魔化し放蕩息子に資産を相続させるかに夢中だ。資産以外にも政治的な地盤、社会的な地位さえ。

嘆きの天使 トランスポーターⅢ

学生の頃、フランス語の先生が「できるだけ本を読むな」と言った。意味がよく分からなかった。ショーペンハウエル「読書について」も同じことを言う。
正確には、「つまらない本を読むな」ということがわかったのは中年になってから。歴史に洗われた本だけを読んでも人生の時間は足りない。

映画も歴史的名作を観たい。
嘆きの天使(ジョセフ・フォン・スタインバーグ 1930年)
生徒に馬鹿にされる高校の英語教師。彼は授業中に生徒が眺めていたブロマイドを取り上げる。写っているのはキャバレーの踊り子で、教授は生徒指導上の義務からキャバレーに行く。
とんでもない魅力のある女性とまじめな学者肌の教師の出会い。最後、ロラロラと教師の間で交わされる全く意思の疎通のない会話。そういう女性に出会ってしまった男の悲哀を感じる。
しかし、人生の出会いは本当に不思議だ。マイナスもあるが、それがプラスになることもきっとある。二つ良いこともないが二つ悪いこともない。

 この映画は男と女の出会いを扱って名作だと思う。

男女の出会いという視点では、トランスポーターⅢアンリミテッドもおもしろかった。

2009年8月17日月曜日

ユングとティリッヒ

私のカトリックの勉強は、4月から指導者がSr.TからSr.Uとなり、典礼から聖書そのものになってきた。Sr.Uは旧約聖書の専門家で、大学のゼミのような内容を(学者ではなくその道を歩む方から)指導していただける私はまことに幸せ。
8月15日は旧約聖書の3回目。いまだに創世記第12章。バルバロ訳旧約聖書全1896ページのうち24ページに過ぎない。先にSr.Tから指導していただいた新約はだいたい終わったと考えても、1回あたり7ページのペースで月2回の学習では、旧約が終わるには11年3か月かかる。

この夏はゆとりがあったので、楽しい読書ができた。
人間ドックの泊も本を読んでいると快適だ。

「軽井沢とキリスト教のかかわり」に関するもの・・・軽井沢という土地にある情緒を感じるわけはこのあたりなのかもしれない

井上洋治や広谷和文などの汎在神論に関するもの・・・一神教でも汎神論でもない神のとらえ方は日本人としての私を納得させる

米国の日本への原爆投下に関するもの・・・原爆をどうしても使いたかった米国、少なくとも長崎へは不要だった

経済誌のいろいろ・・・今の世界経済は米国と中国のダブルエンジン。懸念されるのは米国の景気刺激策による債務の増加

「カラマーゾフの兄弟」などドストエフスキー・・・著者は天才だ

コーヒーの焙煎技法の本・・・奥が深い

またあとでじっくり読みたいのは、「ユングとティリッヒ」(ドゥアリイ)

2009年8月8日土曜日

秋の蝉 秋の蛍

昨日は立秋。夏至と秋分の中間。昼夜の長さで考え立秋から冬至前日までが秋。実際はここからが「残暑厳しい」。

相場も暑い。

昨夜、米国雇用統計が発表され、7月の失業率9.4%(6月9.5%)。市場にとって、サブプライム以降最大のポジティブサプライズ。
 ・歴史的に失業率悪化はピークを打つ前に改善したことはない。
 ・失業率は、実態経済の回復後に改善する。
米国のダウ暴騰、為替2円ドル高は、たった0.1%の雇用統計の数字による。

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昨日、玄関の壁にずっと蝉がおり、今朝は居なくなっていた。

仰(あふ)のけに 落ちて鳴きけり 秋の蝉 (一茶)

立秋を過ぎて聞く蝉の声は、清く、はかなく、美しい。夏のように合唱しないでまばら。声も短い。この「もののあわれ」がキリスト教文化にはとらえきれないだろう。この日本文化の中でキリストの教えが開花したときにこそ、キリストの命が生きてくる。

秋風に 歩いて逃げる 蛍かな (一茶)
やがて死ぬ けしきは見えず せみの声 (芭蕉)
ぬけがらに ならびて死ぬる 秋のせみ (丈草)
秋風の 吹く日になりて鳴く蝉の ひとつの声は つづかざりけり (岡麓)
梢より あだに落ちけり 蝉の殻 (芭蕉)