2010年4月28日水曜日

ギリシャ国債

 4月から5月にかけてギリシャ政府は、国債償還や元利払いのため3兆円の資金が必要になる。
乗り切るために、さらに10年物国債を発行。今朝のニュースでは、利回りが10%でドイツ国債を7%上回った。信用不安が利率を上げ、さらに財政が悪化する悪循環が起きている。

 ギリシャ国債の外国人保有比率は7割超。外国人保有者から売られて、金利が上昇したという。日本は94%が国内で保有しているから大丈夫だという人があるが間違い。日本の政府債務残高は国内総生産比で199%である。ギリシャの111%を大幅に上回っている。ギリシャのように国債が売り込まれないのは、経常黒字国で国内貯蓄が豊富なためだが、日本が今のようなばらまき政策をとっていたら、破綻は時間の問題。1,400兆円の個人資産があるから国債は売られないというが間違い。空売りという制度がある。先物信用売りである。一度国債の不安が生じれば、保有してない投資家まで売ってくる。それが非情な債券市場だ。一気に売り込まれる。そして、金利が急上昇する。金利が5%になったら、金利だけで年間45兆円が必要だが、税収は37兆円しかない。

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