2009年8月22日土曜日

嘆きの天使 トランスポーターⅢ

学生の頃、フランス語の先生が「できるだけ本を読むな」と言った。意味がよく分からなかった。ショーペンハウエル「読書について」も同じことを言う。
正確には、「つまらない本を読むな」ということがわかったのは中年になってから。歴史に洗われた本だけを読んでも人生の時間は足りない。

映画も歴史的名作を観たい。
嘆きの天使(ジョセフ・フォン・スタインバーグ 1930年)
生徒に馬鹿にされる高校の英語教師。彼は授業中に生徒が眺めていたブロマイドを取り上げる。写っているのはキャバレーの踊り子で、教授は生徒指導上の義務からキャバレーに行く。
とんでもない魅力のある女性とまじめな学者肌の教師の出会い。最後、ロラロラと教師の間で交わされる全く意思の疎通のない会話。そういう女性に出会ってしまった男の悲哀を感じる。
しかし、人生の出会いは本当に不思議だ。マイナスもあるが、それがプラスになることもきっとある。二つ良いこともないが二つ悪いこともない。

 この映画は男と女の出会いを扱って名作だと思う。

男女の出会いという視点では、トランスポーターⅢアンリミテッドもおもしろかった。

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