2013年3月9日土曜日

税金ばらまき、仕事を与える公共事業 除染作業

 政治が独裁で、民意を無視して権力者の意のままに動くことは怖い。
 しかし、今の日本のように、民意が正しいかのような政治も情けない。自分が次に当選することが第一のねらいの政治家が多いから、民意の多数に媚び従う。多数決が真実であり続けるはずはない。
 科学が年間100mSv以下はガンにならないと言うが、1mSv基準を達成するために除染している。とんでもない金額だ。1つの家屋の作業は8人で10日かかるという。山や畑はいつからやるのか、どうやるのか。
 
 1時間あたり0.23μSv以上で、自然放射線被曝のさらに1mSvを浴びることになる。屋内では低減効果があるから単純に1年分の計算ではない。

 民間業者にとっては滅多にない公共事業が進む。労働者にとっても雇用を生み出す。
 その金額が少なければ、経済効果でも説明ができるが、莫大な金額を無計画に使い続けることは、政治の無能としかいえない。

 対象地域は5000平方キロメートル
 カドミウムの除染では、1,600ha8,000億円かかった。
 今回は250兆円かかる、実に無能な策だ。
 出た木々、ゴミや土をどこへ持ってくのかさえ決まらない。
 国民は、除染賛成、被災者への補助賛成、原発避難者への手厚い保障賛成。

 しかし、どこにそんな金があるのか。
 公共事業としての除線は、金がないのに進めようとしている。

 家に帰りたい、そういう住民の意見を尊重して、除線を続けるのだろう。無駄だし、非効率だし、その上基準値まで下がりはしない。除染するより、土地を買った方が安くあがる。しかし、政治家はそんなことを言ったら落選するから言えない。今年だけの国の除染予算は1兆円を超えている。10年くらいやるつもりか。それでとうとう除染できませんでしたと言って万歳する。問題の土地をすべて買ったらいくらなのだろうか。幸い山間地が多い。数百億だろう。

 放射線の低線量長期被爆は、それでも悪いという人もあるし、問題ないという学者もある。今の科学的な知見で決めるのは一番よい。不安代として、賠償に上乗せすべきだ。それでも、放射線量の低いところで一生懸命除染作業させて、金をばらまくよりは金がかからないし、政策として理にかなう。

 ある土木・建築業者はあと10年は食えると言い放った。仕事がありすぎて人が足りなさすぎる状況が、東北は10年続くだろうと。それだけでも大変なのに、除染が金を使いすぎ。この一部の一時的な景気は、きっと破綻する。浪費は税金である。東電の電気料金は国民が払う。電気料金の高騰は企業の力を落とす。国債の発行がまた増える。国債の信用が落ちる日がちかくなろう。

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