ずいぶん昔、日経平均株価を上げるために、銘柄を入れ替えた。当時上がっていったIT関連をたくさん日経平均に入れていった。そうすれば平均株価も上がり、日本経済は良さそうに見えるから。
ところが、結果は惨たんたるものとなった。IT不況になったのである。入れ替えてますます悪くなった。
今、企業の業績予想を下方修正発表している一つのわけは、会計に持ち株など、保有金融資産の評価損がある。逆もあって、業績は良くなっていなくても、保有する資産価値が上がったために時価会計していって業績がよく見えることもあった。
評価損が大きいために、時価会計をやめるように改正したらどうかという意見があるが、間違っている。一時的に表面上だけは良く見えても、実態が悪いのはすぐ分かる。その上、会計に信用がなくなる。後者のほうが弊害が大きいだろう。
いつの時代も、商売も、企業活動も、個人の生活においてさえ、糊塗することが何ら良い結果をもたらさない。
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