2009年1月18日日曜日

需要収縮は怖い

世界屈指の通信機器メーカー、ノーテル・ネットワークスが、アメリカとカナダで破産法適用申請。
米自動車ビッグ3のように政府からつなぎ融資を受けることもできず、経営破たんとなった。
ノーテルは世界150か国を超える国々で事業を展開しており、日本にも拠点を有す。
ノーテルは、ベルの「電話の発明」にまで遡ります。ベルは、1877年に米国でベル電話会社(後のAT&T)を設立。さらに、1880年にカナダで電話会社を設立、その製造部門を分社化した「Northern Electric and Manufacturing Company Limited(1895年設立)」が、ノーテルの前身。
ノーテル株は、一時800ドルを超えていた。ITバブル崩壊、ノーテル経営危機。売上が前年の半分、株価は4ドル台に下落、従業員数は2年間で3分の1。

「リーマン倒産」で、投資家心理が悪化し、株価は1日で半値。さらに、11月10日に発表した第3四半期決算は、34億ドルの赤字に転落。債務超過に陥った。株価も1ドルも割り込みました。

固定電話ネットワーク最大手、フランスのアルカテル・ルーセントは12日、マネージャー職1000人を削減するとともに、向こう2年間にわたり経費を年10億ユーロ(約1190億円)減らすと発表。契約スタッフも約5000人減らす。

米ネットワーク機器、シスコシステムズは25日、コスト削減のため、米国・カナダ事業の大半を5日間休業と発表。

株価は、世界的な需要減少を考えて、そうとう下落するだろう。
大恐慌リスクは、日本人が思っているよりも高いだろう。設備投資需要縮小は、スピードが速い。
需要収縮は住宅・不動産、自動車、設備投資関連企業へ。
次は雇用悪化。
次は国民の可処分所得減少。スタグフレーションスパイラルに陥る可能性がある。
需要が前年比10%減を超えれば、恐慌となるおそれがある。回避したいものだ。

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