2010年4月29日木曜日

投機マネー

ファンドなどの投機マネー運用者は、儲けるためなら何でもやる。
今回の、ギリシャの通貨不安に対し、連動するユーロ安を仕掛けている。
資金力に物を言わせた投機だ。1日でユーロは対ドルで1ドル以上乱高下した。ユーロは1月から8パーセント落ちた。

ギリシャ、ドイツ、ポルトガル、いろんな不安を抱えている。
ただただ、言えるのはユーロが基軸通貨の地位から遠くなったこと。やはり、ドルは強い。

私は円のほうが弱くてしかるべきだと思う。
・国民を愚弄し、表面的に人参ぶら下げた政治をしている日本。
・自らの議席のためには、無知で弱い国民を犠牲にすることもいとわない政治家。
・対GDP比では、国債がギリシャよりも不安なのに、金利を無理矢理安定させている(郵貯と邦銀)。ファンドの餌食になり、円安、インフレ、債券安、金利高になる恐るべき日は、そんなに遠くない日にやってくると思う。ハイパーインフレ時代の到来。

クレマチス

紫の8枚の花弁のクレマチス。
と思っていたら、花弁ではなく、「がく」なんだそうだ。
やっと花芽がふくらんできた。あと少しで咲くだろう。

バラはキング、クレマチスはクィーン。
花言葉は心の美、高潔。

昨年4月、主の御復活の祝日、友人ご夫妻から頂いた。
同じ方から大学生時代に頂いたドンボスコの聖書も大切にしている。

コヘレト(伝道の書)と修証義

ある研修会で話をしなくてはならなくなり、私たちの立場や出会いは天から与えられた「時」なのだという話をするため、旧約聖書コヘレト3章1~9節を援用した。
「何事にも時があり、天の下の出来事にはすべて定めたれた時がある。」
クロノスよりもカイロス。
諦観でもあり、自分ではどうすることも出来ないし、受け入れてどう動くかが重要だと話す。

信仰では、神様のなさること。神様のなさることはかなっていて美しいのだ、そういいたいけれども、公の場なので言わなかった。

人的管理の面からは修証義第4章を話した。

何日もかけて準備した60分の講話だったが、仕事とはいえ、命令とはいえ、報酬はインスタント珈琲1杯だった。

2010年4月28日水曜日

ギリシャ国債

 4月から5月にかけてギリシャ政府は、国債償還や元利払いのため3兆円の資金が必要になる。
乗り切るために、さらに10年物国債を発行。今朝のニュースでは、利回りが10%でドイツ国債を7%上回った。信用不安が利率を上げ、さらに財政が悪化する悪循環が起きている。

 ギリシャ国債の外国人保有比率は7割超。外国人保有者から売られて、金利が上昇したという。日本は94%が国内で保有しているから大丈夫だという人があるが間違い。日本の政府債務残高は国内総生産比で199%である。ギリシャの111%を大幅に上回っている。ギリシャのように国債が売り込まれないのは、経常黒字国で国内貯蓄が豊富なためだが、日本が今のようなばらまき政策をとっていたら、破綻は時間の問題。1,400兆円の個人資産があるから国債は売られないというが間違い。空売りという制度がある。先物信用売りである。一度国債の不安が生じれば、保有してない投資家まで売ってくる。それが非情な債券市場だ。一気に売り込まれる。そして、金利が急上昇する。金利が5%になったら、金利だけで年間45兆円が必要だが、税収は37兆円しかない。

2010年4月25日日曜日

相続税、贈与税

国の相続税増税は、相続者が3人(子ども3人など)の場合、現行では8,000万円まで無税だが、民主党はこれを3,000万円までにしようとしている。
だったら、贈与税の無税限度を上げたらいい。生きている間に使わせる。

今は、相続税は控除を超えた遺産が3億円を超えると税率が50%。
贈与税は控除を引いた後1000万円を超えたら税率は50%。
これじゃあ、生前贈与はしにくい。金持ちが預金するのではなく、金持ちに金を使わせる、国民の金を動かすことが日本経済にとって極めて重要だ。

現在、国民の4%しか相続税を払っていない。96%の人はたいした相続を受けてはいない。
これが3,000万になったら、大変なことだ。坪50万の土地100坪に住む人は、かなりの相続税を払わねばならない。だからといって相続した土地を売れば、住むところが無くなる。

2010年4月19日月曜日

おもうこと

医療費

近所の医院に行くと、平日昼間、老人ばかりで混んでいた。身体のどこも悪くない年寄りは珍しく、多くの老人が医者に通っている。これは大変な支出だ。総人口の1割老人75歳以上が、総医療費の3分の1を使っているという試算がある。
このままでは、国保も社保も医療制度は破綻する。


日米同盟

安保闘争世代のあとの私は、日米安保条約にマイナスの感情を抱いてきた。しかし、最近は違っている。条約を締結した吉田茂は偉い。1960年(昭和35年)1月19日に、ワシントンD.C.で締結された安保条約。
1950年に朝鮮戦争が勃発していて、アメリカは後方基地と補給の確保が必要だった。
日本は安全保障に必要な軍事一切をアメリカに委ねることで経済負担を極力抑え、経済復興するのが狙いであった。


基地問題

ホワイトハウスのダナ・ペリノ報道官は、2008年2月13日、「米国はどこに居ようとどこに基地を持とうと、それはそれらの国々から招かれてのことだ。世界のどの米軍基地でも撤去を求められているとは承知していない。もし求められれば恐らく我々は撤退するだろう」と述べた。重要な指摘だ。


渋沢栄一

「現代の青年が、いま最も切実に必要としているのは、人格を磨くことだ。治維新の前までは、社会における道徳教育が比較的盛んな状態だった。ところが西洋の文化を輸入するにつれ、思想界には少なからず変革の波が起こって、今日では、道徳がひどく混沌とする時代状況になってしまった。」
「今日、儒教は古いとして退けられてしまったので、現代の青年たちには十分には理解されなくなっている。かといって、キリスト教が一般の道徳の規範になっているわけでは、なおさらない。また、明治時代になってから何か新しい道徳が生まれたわけでもない。だから思想界はまったくの混乱状態で、国民はどれを信じてよいのか判断に苦しんでいるくらいだ。このため一般の青年たちも、人格を磨くことを忘れ去っているように見える。これはとても憂うべき傾向である。」

郵政の拡大反対3

郵政がどうして国債を買わねばならなかったか。それは政府系機関だからだ。普通の投資家なら、日本の国債を買わない。利率が低すぎる。郵政が国債を買いまくったお陰で、大変な借金に耐えている。

900兆円を超えた国の借金は、金利が1%上がると、金利だけで9兆円の支払が生じる。
国の税収は37兆円だから、1/4は金利となる。
5%なんて事もあるわけだから、金利50兆円だ。
国債の買い手が付かなければ、国債の金利は上がる。
金がないのに金をばらまけば、当然インフレになる。それをごまかして防いできたが、近い将来、限界になる。つまり国債が売れ残る。その翌日、国債は暴落するだろう。そしてインフレが来る。

累積赤字は今年中に973兆円になるという。毎年20兆返しても、50年かかる。それなのに、日本は今年92兆円の歳出を計画している。
「民主党に任せていては、国が滅びる」と与謝野氏がいう。本当だと思うが、自民党に任せても滅びるのが遅くなるだけのように思う。

どうしてこの恐ろしい、危機的な、焦眉の急である借金を解消しようとしないのか。
消費税は4年間上げません。高速道路は無料です。高等学校も無料です。子どもには毎月お金を出します。
そんな政治は、税収がすごいときでも出来なかった。なぜなら、あのバブルの時の税収でさえ60兆しかなかった。今年の歳出の2/3である。民主党は税収が不足していることを分かっていて歳出増をやっている。自分の議席をとるためだろう。ただそのために、国を滅ぼそうとしているとしか思えない。

郵政の拡大反対2

郵政が膨大な量の国債を買うことで、国債の売れない、つまり日本の国債の信用度低下が防げた。
しかし、そのためにどれ程この国の成長を止められたことだろう。
失われたバブル後の20年で、アメリカの株価は4倍になったが、日本は1/4になった。
外国の高金利債権に投資しないで、日本の低金利国債に金を回してきたお陰で、国民の金をどれ程損してきたことか。それが年金問題になっている。
国債の信用度低下を防いだお陰で、見せかけの円高が続き、経済成長はストップされた。日本人の労働力も値上げとなったのだ。円高ドル安は、日本人の賃金を上げた。ところが日本人は、賃上げとは思えない。日本の品物も値上げとなった。日本では、値を全く上げていないのに、対ドルで上がってしまった。

2010年4月18日日曜日

郵政の拡大反対1

郵政事業を拡大するという。2,000万円までの預金を認めるという。

全くの間違い。

小さな政府にしなければ、日本は経済回復が遅れる。

郵貯は預貯金の8割を国債買っている。
利が乗らない。しかし国を助けている(と思われているが間違っている)。

新党名

自民は野党になれない。民主は借金政策が国を滅ぼす(インフレ懸念、国債デフォルト)。しかし議員になりたい。
そこで、新党結成だ。

正直な新党名を提案したい。

「新党とりあえず」
「何でもいいから新党」
「ただの新党」
「新党いまだけ」
「ただ議席がほしい党」
「新党私利私欲」
「政策理念なし党」
「新党がんばれ国民」
「新党増税」
「医療・教育・福祉・年金崩壊 国債無価値を黙認する党」

ヨハネ福音書から4

14章から、イエス様の遺言の書といわれる。
15章16節17節
「あなたたちがわたしを選んだのではなく、わたしこそあなたたちを選んだのである。」


「あなたたちがお互いに愛し合うこと、これがわたしの命令である。」(フランシスコ会訳)

かつてこの言葉に出会い、人生の道を示す様々な宗教や哲学の中から、わたしがキリスト教を選んだのではない、そうか、そうなんだと私はホットしたような自信をもったことを思い出す。

2010年4月17日土曜日

ヨハネ福音書から3

トマスが言う、「わたしの主、わたしの神」20章29節

「我が神、我が主よ」詩編35にもあるこの言葉。
これは、使徒トマ一人のものではなく、教会全体の信仰宣言である。
この美しい言葉をもってヨハネ福音書が終わる。

「見ないで信じるものは幸い」29節

ヨハネ福音書から2

「わたしは道であり、真理であり、命である。」
14章7節

フェリーニの映画「道」は、このヨハネの言う「道」を表現したのではないかと密かに想っている。

ヨハネ福音書から1

「わたしの言葉に従って生きているなら、あなたたちはまことにわたしの弟子である。
あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする。」8章31節~

前々任神父様の好きな言葉。
本当の自由とは何か、考える。
今日は、ヨハネ福音書を何度も読んでみた。

青海省地震

中国青海省地震の死者は、1339人。行方不明者332人という。
なんということだ。

2010年4月14日水曜日

風土

田辺三菱製薬は4月13日、25日間の業務停止とする行政処分を受けた。子会社バイファが血液製剤の承認申請でデータ改ざん、ねつ造したため。


この処分は甘すぎる。
「バイファ」は旧「ミドリ十字」の子会社。「ミドリ十字」は戦中、中国人への人体実験をした関東軍731部隊内藤良一が設立した。血液製剤のトップ企業となった。戦後も人体実験をして問題になった。経営は厚生省の天下り官僚が行っていた。非加熱製剤によるエイズ感染の危険性を指摘された後も、会社のために認可を続け薬害エイズ事件を引き起こした。

新薬の承認申請にあたり、データを虚偽することは、やってはならないことである。
社風なのか。

2010年4月11日日曜日

憐れに思い

前任神父様の最後に近いミサでの説教は、ルカ福音書の15章、放蕩息子のたとえ話だった。この核心は、父親が息子を見つけ「憐れに思い」の部分だと。
曹洞宗の簡潔で美しいお経、「修証義」でも、同じことが言える。

私は前任神父様の毎週の説教をいつも感慨深くお聞きしてきた。
感謝。

トマス

聖トマ使徒は、私の霊名だから、特別な聖人だ。
今日のミサは、復活節第2主日。福音書は「ヨハネによる福音」20,19-が朗読された。
聖トマ使徒の「我が主、我が神」のあまりにも美しい言葉が、新しいVILLA, Marco神父様(ミラノ外国宣教会)の私たちの教会での初めてのミサで唱えられた。
感慨も一入のものがある。

国語事件殺人辞典

井上ひさし氏が亡くなった。
彼はカトリック信者で、修道会ラ・サールの孤児院で育った。ラ・サール会もサレジオ会ももともとは恵まれない子どもたちのための養育を旨としていたが、いつの間にか日本では東大予備校のようなエリート養成校となった。
信者になったのは「修道者の態度による」と読んだことがある。

彼の本でおもしろかったのは、「国語事件殺人辞典」。
こんなに頭の良い人がいると思ったことを思い出す。

マテオ

今日は、老シスターと話していて、マタイによる福音書の「山上の垂訓」の部分を教えて頂いていた。
シスターがマタイではなく「マテオ」とおっしゃったのが、何だか嬉しかった。

日本のカトリックは、戦後ずいぶんしばらくの間、ドン・ボスコ社出版のバルバロ訳しかもっていなかった。その後、フランシスコ会が名訳を出し、最近ではプロテスタント諸派との共同訳を出し、それが使われることが多い。この、初期のバルバロ訳では、マタイをマテオと訳しているからである。
私は文語調のプロテスタント訳が好きだから、バルバロ訳も嫌じゃない。

こうした訳の違いはたくさんあって、
コヘレト=伝道の書
マタイ=マテオ
使徒の働き=使徒行録
聖トマ使徒=トマス
ヨハンネス=ヨハネ
ルカス=ルカ

神とあそぶ

神とあそぶ 奥村一郎師 を読む。

師の受洗に至る外国人神父とのかかわりが興味深かった。

その他昨夜は
そよ風のように生きる-旅ゆくあなたへ- バレンタイン・デ・スーザ著
オスカル・ロメロ マリー・デニス他著
5つのパンと2ひきの魚 フランシスコ・グェン・ヴァン・トゥアン著
等読むが、よく理解できない。

散るぞ悲しき-硫黄島総指揮官・栗林忠道- 梯久美子著
を読んだ。これは理解できた。戦争の悲惨さを想うと同時に、日本の軍にはこうした立派な人がいたことに感心する。

復活祭

4月3日、主の御復活。都合で所属教会に行けなかった。
カトリック松木町教会で復活徹夜祭にあずかった。
突然おじゃましましたが、優しく受け入れて頂いて感謝。といってもあれほどの信者数では他教会の者もわからないでしょう。準備された卵650個。聖体拝領3列。
歴史を感じる教会だった。
セシリアンシスターズ(聖歌隊)には圧倒されました!
卵は翌日頂いた。
(私のところは卵100個で十分の数だった)

遺産相続と税

民主党は相続の税を上げようとしている。
現在は相続税。今後は遺産税。
現在、法定相続人3人、遺産8,000万円の場合、税金は0円だが、民主党案では、800万円の税金が生じる。
これは、基礎控除が5,000万円から3,000万円に減額されることと、相続人1人1,000万円を廃止するため。

地価の高いところに住む方は、税金が払えないために、住む土地を失うことになる人が増える。
毎年高額な固定資産税を払い続けたあげく、相続できない。

多くの国で相続税がないし、アメリカは控除が350万ドルだから、庶民はかからない。

株価

日経平均が1万1千円を超えた。
私は、あと少しで暴落すると思う。ちょっと高すぎる。消費回復と設備投資に時間がかかっているからだ。
三越伊勢丹HDを空売りしているが、1,060円とは高すぎる。700円くらいに下げると思う。

デフレ

安かろう悪かろう が止まってきているという。良いものが高くても売れ始めていると。デフレも一段落だと。

しかし、需給ギャップが35兆円あるのだから、まだまだ物価下落は止まらないと思う。
今の日本は、需要が不足している。

いまアメリカともめている中国元が切り上がれば、日本は中国工場からの輸入が割高になる。原油も84ドルくらいに上がっている。
原料が高く、国内物価は安い。

郵政

民主党公約
・簡易保険民営化
・郵貯制限500万円
・郵政天下り禁止

実際は、みななし崩し。郵貯は2,000万円にあげるという。
民業圧迫。
ただ、民業もひどい。メガバンク社員所得は、40才で軽く1,000万円を超える。今年は増額したという。まず、国に借金を返してからにしてほしい。

カトリック新聞

ご復活祭でカトリック新聞を頂いた。広告で学校法人が載っていた。こんなにたくさんの学校を運営している。カトリック修道会は本当に日本のために役に立った。
戦後の日本は、これまでどれ程の人的物的経済的支援を受けてきたことか。

子ども手当

子ども手当は、月額2.6万円、完全支給された場合防衛関係費用4.8兆円を超える。
子ども手当は、最後にどこが得をするのか。
塾か、衣料品か、私立小学校中学校か、親の遊興費か。実は政権だ。民主党の夏参院選挙対策費だ。

マンション

新築マンションが即日完売。
中古マンションのたたき売り。

所得階層の差が広がっているのか。