2009年4月30日木曜日

不景気の株高

今日は上げた。円安、米国株高が背景にある。
これが株の上昇の始まりだろうか。
株価は底を打ったのだろうか。

どうもそう思えない。けっこうな不景気で、数年続くと思えてならない。
今は指標が悪くない。しかし、これからもっと悪くなる気がする。

2009年4月29日水曜日

聖書の構成

聖書は旧約聖書が39の話からなっている。
カトリックでは旧約聖書は46ある。
どういうことかというと、聖典とされるものがどこまでかなのだ。
プロテスタントとカトリック共同で訳そうとなって、共同訳の聖書が出たが、日本語があいまいなので助かった。西洋では大変な論争だそうだ。
カトリックの主張する7つの話を、続旧約聖書として載せることで、プロテスタント側も納得したらしい。

もともとユダヤ教の聖典である旧約聖書は、39の本からなっている。それを踏襲しているのがプロテスタント。

午前中は仕事がらみ、家でやっていて、午後は釣り。夜はこれからちょっと聖書を読もう。そんな日だった。
釣りは山奥へ。山桜、枝垂れ桜、八重桜が満開だった。家を出るとき21度あった気温は渓流では14度だった。
弘前市が桜満開だそうだ。

体罰基準

 教育は社会問題、経済問題、社会の思想、民衆がふらつく意識と切り離せない。とても影響される。

 昨日ニュースで学校教育における体罰に関する最高裁判決(初めての判断だという)を見た。
 私の友人A君は「学校教育における体罰」についての論文で学位を得た。A君によれば体罰であるかないかの<基準がない>日本の公教育現場は大変だ。日本の学校教師は法のあいまいな体罰禁止条項と抽象的な表現の文部科学省通知だけで動いているという。

 熊本県の14歳が訴えていた裁判の昨日の判決は、教師の行為を体罰に当たらないとしたものの、基準を示していない。国は早く体罰基準を示すべきだろう。
 この判決に関するいくつかの報道を読んだ。ひどいのは毎日新聞。堀尾輝久・東大(教育法学)の話を掲載し、

1 「児童の胸ぐらをつかむ行為は肉体的苦痛や強い恐怖心を与えるもので、指導ではなく体罰に当たるのではないか。」
2 「教師はまず第一に子どもとの信頼関係の構築を心がけるべきで、「体罰基準」の解釈にとらわれ過ぎるべきではない。」
と報じた。

1について
 私は、「絶対に恐怖心を与えない指導」を目指したら、子どもを叱ることはできないと思う。叱るということは、感情のぶつかり合いだ。
2について
 友人A君によれば、信頼関係の構築は体罰場面と別の問題。因果関係がないわけではないが、必要なコンディションではない。信頼関係が構築されつつも必要な体罰があるという。
 体罰基準の解釈こそ重要で、国が早急にしなければならないこと。(教育再生会議でも指摘されている)

 車の運転において、交通違反とはなにか、具体的な基準があるから運転できる。「危険のないように運転するべき」「場に応じた運転するべき」などと言われ、その場ごとに判断するのでは、違反のない運転はできない。交通違反の基準があいまいな場合、運転者が絶対に違反しないためには、そうとう萎縮した運転になる。学校教育は体罰禁止のあいまいな表現のために、基準を示さないために、萎縮している。判決の中で、「社会通念に照らし教育的指導の範囲を逸脱するもの」が体罰なのだそうで、そんな不明朗な基準で日々の具体的な生徒の問題行動に対応するのが今の学校(特に公立校)の教師だ。
 昨年度は教師への志望者が減り、東京都では小学校で試験倍率が2倍を切った。県によっては他県にまで試験会場を確保しているという。ワガママな子どもたち、保護者、法の未整備、教師への責任転嫁、縦社会、不人気はあたりまえの話だ。採用試験倍率が下がれば教師の質が下がるのは当然だ。2倍以下では相当のつわものが合格してしまうと採用人事担当に聞いたことがある。面接をしても見抜けないという。

私が読んだニュースではAsahi.com が、もっともすっきり事実を伝えていた。
特に、この子は、「廊下を通った数名の女子をけったこと。」「それを注意した教師を2度けったこと。」

この子は、発達障害を疑うべきだ。

 偉いのは熊本県天草市、及び同教育委員会だ。地裁1審、高裁2審は教師の体罰と認め、市が上告していた。市側は「必要に応じて生徒に一定の限度内で有形力(目に見える物理的な力)を行使することが許されなければ、教育は硬直化する」と主張したという。これは学校教育法第11条でいう懲戒権の範囲を超える主張だと思う。2審の21万円の支払に妥協せず、最高裁まで上告した市当局は立派なものだと思う。原告側は「肩に手を置き向き合って説諭するなどほかに適切な行為を取ることができた。」と反論していた。

 説諭なんてことをやる場面と、きちんと怒る場面は違う。怖くない教育ばかりではだめだ。暴力場面でさえ「説諭」なんてことを言っているから「どうして人を殺してはいけないんですか」などという質問をする子どもが育つ。小中学校では、文科省に報告があった明らかになっているだけで年間5万人を超える児童生徒が暴力事件を起こしている。隠れた暴力行為は20万件になるだろうといわれる。それに対して、<教師が感情的になってはいけない、説諭するだけ>そんな指導で教育効果が上がるとは思えない。問題は個々の教師でも学校長でも、教育委員会でもない。国なのだ。文部行政なのだ。

先のA君がいう、
 学校教育は硬直化、萎縮化、縦系統が強化している。
 社会で通用している常識が、学校だけは別だ。
 子どもはまず女子生徒を蹴り、注意した先生の尻を蹴った。そんなことをすれば、胸ぐらをつかまれるのはあたりまえ。教師が大声で「もう、すんなよ!」と注意したもあたりまえの良い指導だ。
 駅で同じことを目撃した大人が注意したらどうか。注意して大人がけられたらどうか。見て見ぬふりをせず、他人の子でもきちんと指導すべきではないだろうか。

 判決文では、男児の母親は教師を刑事告訴しており、判決も「男児の母親が長期にわたり、学校関係者に対して極めて激しい抗議行動を続けた」と言及している。訴訟の背景に保護者の過剰なクレームがあったようだ。この教師は、講師であった。今は学校を辞めているだろうし、当時の校長は退職しているだろうが、大変な7年間だっただろう。
 この親子は
1 地域社会に対し、学校教育を混乱せしめ
2 裁判に負けて多大の裁判費用負担が科せられ
3 子にとっては義務教育期の重要な成長を妨げられた
4 懲戒の範囲について、少しは文科省行政に影響を与える判例を示した

判決文
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20090428113912.pdf

2009年4月27日月曜日

司教

 来週司教様が教会にいらっしゃるというのでちょっと面倒。
 信者さんはけっこう来るらしい。
 今日は、午前中教会と仕事。午後は読書。経済誌5冊と、井上師の初期の著作2冊をざっと読んだ。

2009年4月25日土曜日

ロマ書8章

 内村鑑三は、ローマの信徒への手紙(ロマ書)8章を「パウロの天然」といってたたえた。そこで唱われる自然観は、自然の中に憩う日本人になじむものだ。

 今日はロマ書を読んだ。
 ロマ書はパウロの書簡の中心を成すもの。そしてロマ書の中心は第8章である。

「全ての被造物」、つまりは宇宙をさしているのだろう。
旧約の「レビ記」などの人と動物の差を感じさせないところが、新約の真意だし、また日本人の私をしてパウロの天才を思わせるところなのだろう。

こう書いていると、だんだん分からなくなってくるのでやめる。

先日井上洋治神父様から南無アッバのお札をいただいた。大切にしたい。

景気は底を打ったのか

 ワシントンG7で、世界経済の急激な悪化が、ここにきて、やや緩和しつつあることを声明に盛り込んだ。ニュースでも取り上げていたが、どうも勘違いじゃないか、読み違いじゃないか、期待先行では?と思われる。

 間違ってはならないのは、底を打って上向いたのではない。
 ところが、昨夜の米国の株価は上昇し、日本もけっこう高値で安定していると思う。
 私はこれから景気は更に落ちると思っているので、興味深い。

 今回の声明では「景気後退速度鈍化」なのである。

 国際通貨基金(IMF)は2009年の世界の成長率マイナス1.3%と読んでいるが、これは戦後最悪だ。

 今後は、為替レートにおいて中国の「元」切り上げが求められよう。アメリカドルが基軸である限りこの圧力は続く。そうしなければ、米国の国民の豊かさを維持できない。円に対してもドルは同じだ。
 これが終わるのは、10年後か、50年後か分からない。ドルが基軸でなくなる時。

足尾

 日本各地に戦没者の慰霊碑がある。日清戦争、日露戦争ころは人数も少なかったから村の英霊として至る所に立っている。先の第2次世界大戦では数が多いから、まとめて立っているところもあるが、英霊とするには反対も多かったのか、それまでの戦争よりは慰霊碑は目立たない気がする。山間の村や神社なんかを歩いていて、こういう碑を見つけ立ち止まる。碑の裏を見て、いつ誰が立てたのか、村長がいくら出したのかなど。背景に人やその思いを感じるから好きなんだろう。

 中国人殉難烈士慰霊塔というのが栃木県日光市(旧足尾町)にある。

 この町では、第2次世界大戦で400余名が死んだ。足尾は今は過疎地だが、かつては栃木県第二の人口だった。足尾銅山のためだ。400名のうち、驚くべきことは、中国人、朝鮮人が多いことだ。畑仕事中に日本軍に強制連行され、銅山で働かされた戦争が終わるまでの1年半の間に109名がなくなった。連行総数257名の実に42%。多くは栄養失調であった。
 家畜だってこんなに高い割合では死なない。
 「中国人殉難烈士慰霊塔」なんか建立されたって、この人たちは帰ってこない。

 こういう話は、世界中にあって、資本主義経済とか、軍部独裁とか何か理由はわからないが、政治・政策が間違っているだけではないと思う。人間がもっている、何かとても怖いものの一面が表れるのだろうか。私もその一人だ。
 日本人もシベリアに連れて行かれてかなり亡くなった。第2次大戦後シベリア連行の死者6万人とも、100万人とも言われてよく分からない。満州・樺太・千島には273万人の日本人がいて、このうち約107万人が終戦後シベリアやソ連各地に送られ強制労働させられた。少なくとも37万人はそこで死んでいるという学者もあるようだ。

金のためには、人は本当にむごいことをするものだと、思う。

 今はいい世の中か、日本かというとそうではない。外国人研修生のうち、昨年の死者は最多の33人であったとう。その前年は21人だった。健康管理がひどいのだろう。企業経営者の友人が言っていた。
「彼等はすごいよ、ちょっとくらいじゃ医者にもかからないし、仕事を休まないから。」
 こういう姿勢では、日本の未来はない。奴隷の犠牲によって成り立っていた「ローマの平和」がそうだったように。

米国の株価と日本の株価の連動と非連動

2009年4月25日、日本時間午前2:10現在
米ダウ139.54ドル
為替96.95円/ドル

日本の株価と米国の株価はきれいに連動してきた。
しかし、ちょっとずれるだろうと思うのは、今日のような米国の株価と為替の次の日本の株価だ。
具体的に言えば、米株価は上がったが、日本の株価は下がるだろうと思う。なぜなら、為替が円高ドル安だからだ。
米株価が上がれば為替は円安ドル高に振れやすいだろう。しかし、こういう日の翌日は日本の株価は良くないだろう。
私は、もっと円高になると思っているので、米国の株価以上に日本の株価は悪くなると予想しているわけだ。

2009年4月15日水曜日

株価の予想

米ダウは、8,000ドルを上回ったり割ったりしている。日経平均も9,000円を上回ってきている。
為替は、しばらく1ドルが100円以上であったが、今朝は100円を割った。

しかし、株もドルも高すぎる。いずれ日米とも株は下がり、円高ドル安になると思う。
ダウも、日経もいずれ下がると思う。今は上げ基調だ。

というのは、たとえば、昨夜米財務省発表、米国の3月の小売売上高は、2月に比して1.1パーセント減少した。大変な数字だ。発表前のアナリスト予想は0.3パーセントの減少だったから、4倍の悪さだ。出てくる指標が次々と悪い。それが止まらない限り、株価は上がらない。そう思う。

株価対策??

政府は、株価対策のため、買い支えをする。その資金を用意したという。
株価の暴落は、この国にとって痛手だが、表面的に買い支えをしても、一時の気休めにしかならない。
支える資金がある、やるぞ、という姿勢だけ見せて、実際はやらないほうがいい。

今回のニュースによれば、政府関係機関が株式を買い取る仕組みが導入されたのだが、これは市場原理からおかしな話だ。
上がるときはどんどん上げておいて、バブル景気を招き、下がるときは下げさせないなんて、資本主義社会で許されない。世界のマーケットから売りたたかれる。
為替だってそうだ。一次は介入できても、結局適正な価値に落ち着く。
(その意味では、今の100円/1ドル超えは円が安すぎる。90円を割ると思う)

最大50兆円の政府保証枠を用意するというが、こんな程度の額で、世界からの日本株売りを阻止できるとは思えない。

「不当な暴落を浴びせ続けられている日本を救う」
とニュースでいっていた。
私は、今の株価が不当な暴落と思えない。確かに、暴落でかなりの財産が奪われたが、それが正当なのであって、これまでが異常な高値だったのだとも考えられないだろうか。

欧米と違って、日本は金がある。個人資産、銀行に790兆円、生命保険に220兆円入る。これはすごい金額だ。しかし、だからといって米国のように消費ばかりになって良いとは思わない。あの国は金がないのに使う。日本は貯金しすぎだというが、それが悪いとは思えない。

GM破産法の適用公算大

前々から私はここで言っているが、米国GM社にさらに公的資金をつぎ込んでも無駄だと思う。
そんなとき、ニュースで、破産法適用の方向が伝えられた。
ゼネラル・モーターズが負債問題解決のため、米連邦破産法の適用を申請する公算が大きくなっているという。
問題は組合健保に対するGMの債務、全米自動車労組との合意だというが、オバマが労組の人気をもっていただけに難しいだろうと私は思っていたが、米国という国のドライさ、強さを感じる。
日本では、支持母体の意向を誤魔化し、正面からそれを切れない。これから、全米自動車労組は、年金の減額など様々な痛手を受容すべきだ。そうしないと、会社がつぶれる。つぶれれば、年金その者が破綻する。
米国の自動車会社は、社債を大量に発行しているそうで、それを返済する必要がある。結局株式の増資などになるなら、会社をつぶさないでやっとこすっとこ着陸させるのが良いだろう。

GMは、これからキャデラック、シボレー、ビュイックなどを残して、あとを捨てる、閉鎖する、そういう分割をしながらやっと生き残るのだろう。それが破産法の適用だ。日本が注意しなければならないのは、ハマーなどの悪いGMを引き受けないことだ。

GMの株価は現在わずか2ドルを切った。ひどいものだが、破綻すれば0だ。破産法の適用をし、会社を切り売りして残すべきだと、私は前から思っている。

2009年4月14日火曜日

2009年4月7日火曜日

2009年4月6日月曜日

O beata solitude

O sola beatitude

2009年4月4日土曜日

儲けるためなら

コムスンが介護医療不正請求を行って結局破綻した。
ミートホープも儲けるために消費者を騙した。
しかし、米国はもっとひどい。儲けるために合法的に人間を軽んじる。

最近読んだ書から2例。

1 マクドナルドの戦略

最大の開拓地である中国人を肉食化させるために、様々な手を打っている。穀物を食べている国民から、ハンバーグを食べる国民にしたいわけだ。肉食によってどれ程身体をこわすか、アメリカ人は分かっているのに肉食を仕掛けている。恥を知らない。
 我が国は、2002年中央教育審議会答申において、「子どもの体力は低下傾向が続いており、体力の向上のためには、適切な運動と十分な休養・睡眠に、調和のとれた食事という健康3原則の徹底による生活習慣の改善が不可欠である」と指摘された。2002年、食育基本法案が可決された。
 しかし、日本は具体的にマクドナルドやセブンイレブンのファーストフード(ジャンク)を攻撃してない。米国では、自分が肥満になったのはハンバーガーが原因だと、食品会社に訴訟が起きてる。日本は、もっと自信をもって食に切り込むべきだ。一部の企業の不満を恐れてはならない。30歳以上のコレステロール値は、日本よりアメリカのほうが高いが、30歳未満では日本の方が10ミリグラムも高い。
 米国上級裁判所で、2005年に判決があり、マクドナルド社に、トランス型脂肪酸の含有量を安全な量に減じること、全米心臓協会に7億7千万円を寄付しトランス型脂肪酸の知識普及などに使用すること、トランス型脂肪酸の使用状況を消費者に知らせる広報活動のために1.65億円を投じること、トランス型脂肪酸が心臓血管に与える害(LDLコレステロールを増やし心筋梗塞や心臓病を増加させる)について広く国民に周知させるべきことを命じられたという。

2 ファイザー社のバイアグラ販売戦略
 先頃、20年ぶりにあった友人に「昔と変わらない」と言われ、全くうれしくなかった。私は若いころから額が広く、というか髪が後退していて、後頭部も20代にして薄かった。しかし、ハゲをマイナスに思っていなかった私は、なんら問題はなかった。声も幼少期よりだみ声だが問題はない。
 しかし、これが私の中で「問題だ」という定義だったら困ったことだっただろう。
 それをファイザー社はやってきたのだという。まさに悪党。
 ファイザー社の戦略は、勃起に対する不安をもつ人を増やすことだった。
 「たまに勃起しないのは正常ではない。勃起不全という問題なのだ。」という定義を広めたのだ。そのため、米国では新たに3,000万人もの国民が勃起不全という病気に定義されバイアグラの潜在的消費者になったのだそうだ。バイアグラの爆発的消費は、勃起不全の脅迫にさらされた男のかなしい物語なのだった。
 自分で考えろ、と言いたい。なさけない。そんなことで男の価値が決まりはしない。(もっとも、米国ではセックスの強さが男らしさの指標なのかもしれないが)
 そもそも、肉体や精神について、何が正常で何が異常なのかは、簡単に定義できない。誰が決めることなのかも問題だ。

わからないことばかり

どうして為替がドル高になっているのか。とうとう100円を超えた。90円を切ると思っていたのに。

どうして日米の株価が高いのか。平均株価は、8,000円を超えて安定し、今にも9,000円を差し込みそうだ。5,000円でもいいと思うのに。

経済の実態は、株価よりも悪いと思う。米国は30年ぶりの雇用悪化。軍隊を含まず、8.5パーセントの失業率とは大変なことだ。

世界のトレーダー! 目を覚まさなくてはならない。明日の利益ばかりを狙ってはいけない。

ドルが100円を超えていて、米国の膨大な赤字収支が追っつくわけはない。ドル基軸という世界の金融状態を維持するなら、ドル安にする、つまり米国の債権の棒引きをするしかないのに。棒引きしない、自由に任せたらドルは不安定になる。ドルが基軸でなくなれば、今の世界平和は崩れる。保護主義が台頭し、各国の自由貿易は立ちゆかなくなり、関税をかけて短期の国内企業を守る方向へ行く。そうなれば、戦争しかない。 なぜなら、これはいつか来た道。世界恐慌からファシズム、保護主義、そして第2次世界大戦となった歴史を、中学生だって学んでいる。戦争は、独裁者一人が起こしたわけじゃない。国民が独裁者を選び、国民が強い国家、自国だけ、自分だけを望み、明日の食事が豊かになることばかり考えた結果なのだ。ヒットラーは軍事的クーデターでできた政権ではなかった。正当な選挙で極端な支持を得て第1党になった総裁なのである。

米国の国民の浪費のつけを各国が尻ぬぐいするのは、平等ではない。しかし、実態はしょうがないじゃないか。米国を助けるしかないじゃないか。そもそも、米国の浪費のお陰で日本や中国は潤ってきた。10年前の日本の金融危機を救ったのは、米国のクレジットによる消費、住宅バブルだったと私は思っているくらいだ。

回心の祈り

全能の神と、兄弟の皆さんに告白します。わたしは、思い、ことば、行い、怠りによってたびたび罪を犯しました。聖母マリア、すべての天使と聖人、そして兄弟の皆さん、罪深いわたしのために神に祈ってください。

しあわせなひと

しあわせなひと かみをおそれ しゅのみちをあゆむもの