2009年2月15日日曜日

政治家になるには 医者になるには

国会議員は高給取り。歳費(給与)が年2,000万円、文書通信交通滞在費を含め年収は3,000万円。ほか、党本部から金が出るから、相当なものになる。民主党は年間1人あたり1,000万円出しているという。
 ところが支出もすごい。知り合いの都議は、新年会だけで80回に及んだ。1日に3か所というのは普通の日だったと疲れた表情で言う。5,000円を包むなら40万円。1万円を包むなら80万円かかる。会合の度にお祝いを包み、冠婚葬祭は毎週3回以上ある。議員を呼ぶ方も、気が利けば「お車代」なんていってしっかり返金する人もあるが、呼ぶだけの人も多いらしい。秘書経費もあり、固定費だけでアップアップしている。喉から手が出るほど金がほしい。だからそこで汚い金をつかませられるのだ。経済誌によれば衆議院議員は総選挙までずるずる引っ張られて、ある民主党候補者は1事務所を維持するだけで月200万円かかっているという。
 こんな時「次の選挙までこちらで面倒をみますよ」、とあまい言葉で金をもらえば、当選後十分見返りを求められるだろう。多額の献金に対して「領収書はいりません」、という献金ほど怪しいものはないという。知り合いの中規模企業の社長は、「区議とか、都議とか一人くらい飼っておかないと」と言った。
 経済誌記事では、このまま9月まで選挙が行われないと、5,000万円では足りないという。1億あっても使い切るほど金がかかるという。選挙というのはおかしなものだ。余程の資産家とか、現金があるとか、スポンサーがいるとか、二世議員とかでなければ、自民党や民主党の国会議員にはなりにくいらしい。医者と似ている。
 医者の息子でなければ、そう簡単に医者になれない。私立大学医学部医学科は国公立大学医学部医学科と大きな差がある。一つは合格ラインの偏差値。もう一つは納入金額。東大理1よりも群馬大学医学部のほうが偏差値が高い。京大理学部よりも京都府立医科大学のほうが偏差値が高い。福島県立医大が京大理学部程度ということを知る人は少ない。

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