2011年4月28日木曜日

土を取ること

福島第一原発の放射線は、最近は、ヨウ素が半減期の半減期でどんどん放射線を出さなくなったからか、各地の一定の放射線量から減らない。高値安定だ。

郡山市は、今日、一部の学校の庭の表土を校庭の一箇所に集めた。その結果、3マイクロシーベルトあった放射線量が、0.6マイクロシーベルトになったという。この土をどうするのか、処分場がないと騒いでいる。しかし、一箇所に集めただけでもすばらしい。子どもたちの被曝量が1/5になった。それも、1日や2日ではなく、何年もずっとである。
国が何もしないし、高値の数値を出して安心させているから郡山市教育委員会がやったのだろう。

1ヶ月以上たった今、空気中に浮遊している放射性物質は少なく、校庭の土の表面には、セシウムを中心とした放射性物質があると思われる。これらは早くしないと土の中に入っていく。雨が降るから。そしてこれから20年30年と低レベル放射線を出し続ける。

郡山市教育委員会は偉いと思う。
処分場近辺の人々から文句があるが、校庭のすみに積んでおいたらいい。そこにコンクリで固めたらいい。放射線の力は距離の2乗に反比例する。
校庭が0.6マイクロシーベルトになったのだ。

放射線に対して子どもは大人の2倍から3倍の影響を受けるとノーベル賞受賞したアメリカの核物理学者が言っている。1ミリシーベルトを上限としていたのに、文科省は20ミリシーベルトを上限と変えてしまった。


室内は4割しか被曝しないと言い出して、これは危険な計算だ。放射線は光に近い。光は、木造校舎を突き抜ける。車の中でも突き抜ける。ガラスも突き抜ける。
線量を医療行為と比較して安全だとも、文科省は言い出した。

文科省が安全という3.8マイクロシーベルト/時、3.8×24時間×365日=33,288マイクロシーベルト=33ミリシーベルト これは、子どもが3倍影響するとすれば、100ミリシーベルトを受けることになる。0.5%の発がん率であることが分かっている。1,000人に5人が放射線のために発がんするのだが、それがたいした数字ではないというのだろうか。交通事故や自殺者よりも多い。

むごいことだ。

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