2009年5月29日金曜日

ニュースでGM

GMがやはり破産するとの報道があった。先ほど。目がさえて眠れない。

「経営危機に陥っている米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)の債務削減交渉で、同社と米財務省は28日、連邦破産法第11条(日本の民事再生法に相当)の適用申請を前提とした新たな提案を債権者に示した。」

これはいいんだが、条件が良くない。

「債務削減の見返りに再建後に誕生する新GMの株式の最大25%を付与するもので、主要な債権者は受け入れを表明。GMは破綻(はたん)回避を事実上断念し、早期再建に向けて「事前調整型」の破産手続きを進める。」

ほんわかした破産だが、これをうけて、今、ドルが買われ97円(1日で3円も高くなった)、株も高い。
こんなことでいいのだろうか。
政府がGMにいくら金をつぎ込んでも、債務を株に転換して帳消しにしても、車が売れなければ、結局この企業は残らない。
そもそも、ハイブリッド車や、エコ・エネルギーで世界をリードすると言っているオバマ大統領の政策を実現できる技術があるのだろうか。トヨタ自動車が株を買う、資本参加するなんてことになったら、トヨタも危ない。なにしろGMはわかっているだけで9兆円も借金がある。
米国は、政府資本主義だ。どの国もその国の資本を守る。得意企業を守る。しかし、今米国がやろうとしていることは、世界の資本主義の根幹を揺るがす。受け入れがたい。

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