2009年9月6日日曜日

WSJ

米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)や英フィナンシャル・タイムズ(FT)をネット上で読める有り難さ。
私は翻訳サイトを経由しなければならないが。

WSJの選挙後のコメントで全体に漂っているのは、単純な評価と小国日本に対する大国米の上から目線だ。
鳩山を「62歳のスタンフォードで学んだエンジニアで、ぎこちなくカリスマ性に欠ける」としていた。

しかし、民主党のマニフェストに対する批判には納得。
「公約実現には経済成長が必要だが、民主党は全く考えていないようだ。格差是正、所得の再配分だけでは少子高齢化、突出した債務、医療福祉問題に対応できない。」

2009年8月31日月曜日

選挙後

衆議院選挙が終わった。
私の予想はまあ当たった。
民主党308議席はぴったりだった。
自民党は思ったよりも議席をとった。
公明、小党は思ったよりも少なかった。

選挙明けの株価は予想よりも高い。前々から下げると踏んでいた。今、日経10,600円程度。
これは高すぎる。明日は下げるだろう。
しかし、1年後となると上げるだろう。民主党の政策が功を奏して底辺層の個人消費をあげれば、株価は上昇する。

民主党政権下の為替は円高ドル安になると予想してきた。既に徴候がある。今93円だが、円高はもっと進むだろう。

2009年8月29日土曜日

国を任せる

2009年7月解散時の衆議院議員勢力
(2009年8月30日の選挙結果予測)
自由民主党 302(105)
民主党    112(308)
公明党     31(24)
日本共産党   9(11)
社会民主党   7(8)
国民新党、大地 7(6)
無所属     10(14)
新党日本    0(2)
みんなの党   0(2)
欠員        2(0)

計 480(小選挙区300、比例180)

国を動かすことになるのはどこだろう。

2009年8月22日土曜日

メダカとコーヒー

環境省の種の絶滅に関するレッドデータ・ランク
1絶滅
2絶滅危惧種Ⅰ類(絶滅の危険性が高)
3絶滅危惧種Ⅱ類(絶滅の危険が増大)
メダカは絶滅危惧種Ⅱ類。
職場の池に数百匹泳いでいる。外来種のカダヤシか?と思った。メダカとカダヤシ(外来種)はそっくりだが、目と尾が違う。確かにメダカ。5匹もらってきて家にあった鉢で飼うことにした。
ヤマメとアマゴもそっくりだが目がちがう。
同じ種類でも岩魚、鮎は、天然と養殖では顔がちがう。

コーヒー
もう20年間コーヒー豆をガスバーナーで焙煎してきた。20分間、網+豆=500gを振り続ける。焦げたり、生だったりする。20分間は、ロザリオの祈り1連を繰り返す。

焙煎機を使ってみて、焙煎が職人技といわれる理由がわかる。温度がやや下がると焙煎は何分か伸びる。同じ温度でも10秒長いと、シティーがイタリアンになる。気温や豆の種類によっても違う。
まったく時間加減。

焙煎後の安い豆を売っている。豆が悪いし焙煎から時間がたっているから酸っぱくなってしまう。ソバと同じ。材料と、食すまでの時間。
ソバ打ちは水加減。

前から不思議なこと

太平洋戦争が始まったのは、12月8日。
カトリック教会では無原罪の聖マリアの大祝日。(マリア様がイエスを宿した記念日)

太平洋戦争が終わったのは、8月15日。
カトリック教会では聖母被昇天の祝日。(マリア様が昇天した日)

マリア様の記念日で戦争が始まり、マリア様の記念日で戦争が終わった。
仏教でも、釈迦が悟りを得たのは、12月8日。

前々から不思議だった。

私は、30年以上も揺れ続けた上、今年1月11日にシスターTに「洗礼のための勉強をお願いします」と依頼した。それは洗礼を意思表示した決意でもあった。
あとで知ったが、この1月11日は、「主の洗礼の祭日」であった。

本当に不思議なこと

ロマ書 第6章4節から
マルコ 第1章7節から

格差

朝日新聞は、<高学歴者の保護者は高学歴で高所得者>という調査結果を報じていた。
我家族はこぞって驚いていたが、十分予想されること。明治から戦後少しまでは、今以上の所得格差、学歴格差、強烈な世代間連鎖があったはず。

日本は、これから一層の階層社会になっていくだろう。世代間で連続していく「所得の格差」は、貧困層よりも富裕層の連鎖が強いと思う。民主党の政権公約の中の税制では、もっとも有利なのは年収800万以上の中学生の子どもがいる人だ。

東北大学の先生が経済誌に書いていた。
「富裕層の最上層は、世代間移動が少なく固定的である。」
「富裕層を固定化しないための政策的介入は困難である。」
同感!

この度の選挙は

まやかし(目先だけで国家の将来ビジョンがない)
どうでもいい(どっちが勝っても変わらない)
何となく(ただ変わってほしいだけ)
公金使っての買収(政権公約)
口先(だけなら何でも言える)
とりあえず(民主党)

各党、マスコミ、こぞって貧困層解消をうたうが、富裕層から税を取る方向に目を向けない。
世代間の所得移動が固定される。それが教育と職業をもって進行していく。

雑誌「日経ビジネス」にウォーレン・バフェット(米国投資家、資産620億ドル)が書いていた。
「生まれによって富が決まってしまうのは良くない」
雑誌の記事によれば、バフェットは資産の85%を慈善財団に寄付。小さな家に50年以上住み年間10万ドルで質素に生活しているという。同じく米富豪ビル・ゲイツは、株式などの影響で資産が毎年6,000億円増えていく。彼も何かと節約するという。ホテルも飛行機も食事も。そしてさっさと仕事から引退し、今は私財を投じた慈善活動に熱心だ。

こういう記事を読むと、日本の富豪とは違うなあと思う。どうやって税を誤魔化し放蕩息子に資産を相続させるかに夢中だ。資産以外にも政治的な地盤、社会的な地位さえ。

嘆きの天使 トランスポーターⅢ

学生の頃、フランス語の先生が「できるだけ本を読むな」と言った。意味がよく分からなかった。ショーペンハウエル「読書について」も同じことを言う。
正確には、「つまらない本を読むな」ということがわかったのは中年になってから。歴史に洗われた本だけを読んでも人生の時間は足りない。

映画も歴史的名作を観たい。
嘆きの天使(ジョセフ・フォン・スタインバーグ 1930年)
生徒に馬鹿にされる高校の英語教師。彼は授業中に生徒が眺めていたブロマイドを取り上げる。写っているのはキャバレーの踊り子で、教授は生徒指導上の義務からキャバレーに行く。
とんでもない魅力のある女性とまじめな学者肌の教師の出会い。最後、ロラロラと教師の間で交わされる全く意思の疎通のない会話。そういう女性に出会ってしまった男の悲哀を感じる。
しかし、人生の出会いは本当に不思議だ。マイナスもあるが、それがプラスになることもきっとある。二つ良いこともないが二つ悪いこともない。

 この映画は男と女の出会いを扱って名作だと思う。

男女の出会いという視点では、トランスポーターⅢアンリミテッドもおもしろかった。