2009年8月22日土曜日

格差

朝日新聞は、<高学歴者の保護者は高学歴で高所得者>という調査結果を報じていた。
我家族はこぞって驚いていたが、十分予想されること。明治から戦後少しまでは、今以上の所得格差、学歴格差、強烈な世代間連鎖があったはず。

日本は、これから一層の階層社会になっていくだろう。世代間で連続していく「所得の格差」は、貧困層よりも富裕層の連鎖が強いと思う。民主党の政権公約の中の税制では、もっとも有利なのは年収800万以上の中学生の子どもがいる人だ。

東北大学の先生が経済誌に書いていた。
「富裕層の最上層は、世代間移動が少なく固定的である。」
「富裕層を固定化しないための政策的介入は困難である。」
同感!

この度の選挙は

まやかし(目先だけで国家の将来ビジョンがない)
どうでもいい(どっちが勝っても変わらない)
何となく(ただ変わってほしいだけ)
公金使っての買収(政権公約)
口先(だけなら何でも言える)
とりあえず(民主党)

各党、マスコミ、こぞって貧困層解消をうたうが、富裕層から税を取る方向に目を向けない。
世代間の所得移動が固定される。それが教育と職業をもって進行していく。

雑誌「日経ビジネス」にウォーレン・バフェット(米国投資家、資産620億ドル)が書いていた。
「生まれによって富が決まってしまうのは良くない」
雑誌の記事によれば、バフェットは資産の85%を慈善財団に寄付。小さな家に50年以上住み年間10万ドルで質素に生活しているという。同じく米富豪ビル・ゲイツは、株式などの影響で資産が毎年6,000億円増えていく。彼も何かと節約するという。ホテルも飛行機も食事も。そしてさっさと仕事から引退し、今は私財を投じた慈善活動に熱心だ。

こういう記事を読むと、日本の富豪とは違うなあと思う。どうやって税を誤魔化し放蕩息子に資産を相続させるかに夢中だ。資産以外にも政治的な地盤、社会的な地位さえ。

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