2010年9月12日日曜日

経済力と子の学力

今朝の朝日新聞によれば、「親の経済力が子の学力を左右する」という。
福島県立の高等学校の入試偏差値と、高等学校の授業料免除率で比較したものだが、乱暴な結論だ。
-----
統計では、2つの変数の関係を相関係数で表現することがある。普通はピアソンの積率相関係数のことを言う。積率相関係数は変数が間隔尺度や比率尺度でなくてはならない。さらに、変数に関係がなくては使えない。

間違いじゃないか?その1
 入試偏差値と、授業料免除率は使えない尺度ではないか。
間違いじゃないか?その2
 二つの尺度が、相関係数に使える尺度だとしても、相関係数の値が大きい場合は「共変関係がある」というが、因果関係ではない。

------
相関関係を因果関係であるかのような間違いは、報道のトピックにたくさん出てくる。教育や医療に多い。
この記事は、研究者の論文ではなく、福島県教委の開示データを朝日新聞社が検討したもの。
新聞記者には、統計推計学をちょっと勉強してから書いてくれと言いたい。

正しくは、次のように言うべきだ。
「親の経済力と子どもの学力は共変関係がある」

「左右する」のではない。

2010年9月11日土曜日

ロザリオ

H神父様から頂いたロザリオは、もう30年近く持っているのに、自分で買ったロザリオはなくしてしまう。この1ヶ月で2つなくした。セラミックのロザリオは高かったが、しかたない。誰か拾って使ってくれたらいい。

サンパウロ(長崎)で買ったロザリオ2つ。
木はいい。オリーブ。ベツレヘムとあるから輸入か。

下はブレスレット型ロザリオ。これも外国のものだろう。

できたら、日本の木で造ってみたい。欅や桜など堅い木で。
節のあたりを使いたい。仕上げは、胡桃を染み込ませたらきれいだろう。



これらのロザリオには、家族が珍しく興味を示し、
「すてき」
と言う。私は、
「あげよう」
と言った。すると、
「なんだ、十字架がなければ良かったのに」
とのたまうのである。